入園・進級のつどい
今年度から これまで新年度最初に盛大に行っていた入園進級のつどい(入園式)のあり方を大きく見直しました。
在園児の保護者の方々の出席は求めず 新入園児の保護者の方と子供達が集まって 新年度のスタートを感じられる小さな集いを行います。
保護者の方からは残念だとの声も頂きました。 お気持ちも分かるため大変申し訳なく思いますが 次のような理由から見直しを決めました。
日本には始まりと終わりを大切にする文化があり そこには儀礼も伴うことが多いものですから 多くの方が入園進級のつどいも大切に考える気持ちはよく理解できます。 園の姿勢としても日本の文化や伝統の根底にあるものは大切にしたいと思っています。
しかしながら、幼い子供達(特に0・1・2歳児)にとっては 新年度が始まり、家族と離れて不安で、 新しい担任とまだ見知らぬ友達に囲まれた 不安に満ちた一大事の時です。 そんな時に 見知らぬ正装した大勢の大人と まだ名前も分からない子供達に囲まれる経験は 苦痛でしかありません。 入園進級のつどいは そこまでしてやる価値はないと思い至るようになりました。
私たちがすべきことは 不安でいっぱいの子供達を温かく受け留め ここは第2の家庭であることを示すことこそ 子供達が求めているものであり 結局は預ける親への満足や安心にもつながるのではないかと考えています。
また、別の観点から、2つの理由もあります。 1つは保護者の方々の中には 入園進級のつどい当日にお仕事の都合などで 出席できない方も年々多くなってきたこと。 もう1つは 職員の負担を和らげるため。 幼保連携型認定こども園は「春休み」がないため 新年度への移行のため日曜日以外は1日のインターバルもありません。 職員は3月31日まで通常の保育を行いながら 4月1日からの新年度に向けた準備をしています。 ただでさえ多忙を極める時期 更に過酷な入園進級のつどいの準備に追われる負担を和らげたいとの思いもあります。
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